寸法:W10.6cm D4.4cm H2.5cm
no.013
透き漆ならではの艶やかな飴色が美しい、飛騨春慶塗の楊枝入です。
細長い船形の造形は端正で、両端に向かってわずかに反り上がる姿に、手の込んだ仕事ぶりがうかがえます。
春慶塗は木地の木目を生かし、その上に透漆を幾重にも重ねることで、深みのある琥珀色を生み出す伝統技法。本作にも、木地の素直な木目がうっすらと透け、光の加減によって柔らかく表情を変えます。
蓋はすっと滑らかに収まり、実用の道具としての整った作りが感じられます。楊枝入としてはもちろん、細かな小物を収める小箱としてもお使いいただけます。
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飛騨春慶塗
飛騨高山の伝統的工芸品である春慶塗は、今から約400年前、江戸時代初期に始まったと伝えられている。大工の棟梁・高橋喜左衛門が、サワラ材の木目の美しさに心を打たれ、その木で蛤盆を制作し、高山藩主・金森重頼の兄・宗和に献上した。その盆を気に入った宗和が、塗師の成田三右衛門に盆を塗り上げさせたのが、飛騨春慶の始まりとされている。その仕上がりの色目が、鎌倉時代の陶工・加藤景正の名作「飛春慶の茶入」に似ていたことから「春慶塗」と名づけられ、やがて将軍家にも献上されたと伝わる。当初は茶器を中心とした上流階級の道具だったが、江戸時代中頃になると次第に庶民の暮らしへと広がり、日常の器としても親しまれるようになった。
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・これらもまた、器が時を重ねていく中で生まれる表情としてお楽しみいただけましたら幸いです
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