寸法:W12cm D5.5cm H10.2cm
no.225
富山県に伝わる素焼きの伝統的郷土玩具、富山土人形。
愛らしい表情でこちらを見つめる、黒ぶちの犬。色彩豊かな前掛けをまとった、富山土人形を代表する作品「古代犬」です。素朴な造形と一筆ずつ施された彩色に、なんとも愛嬌が感じられます。
本作は、戦後も長きにわたり唯一制作を続けてきた渡辺家の三代目・渡辺信秀による作と推測されますが、定かではありません。1960〜70年代頃のものと思われます。
長い年月を経て、彩色の剥がれや傷、擦れなどが見られます。時を重ねた土肌と褪せた彩色も、古い土人形ならではの味わい。眺めるほどに惹かれる一体です。
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富山土人形
江戸時代末期の嘉永年間(1848〜54)、富山藩十代藩主・前田利保が名古屋から陶工・広瀬秀信を招き、千歳窯で陶器を作らせたことに端を発する。その後、秀信の子・安次郎が陶器作りの傍ら天神臥牛を焼いて献上したことが、富山土人形の始まりとされている。やがて天神様や招き猫、十二支など、暮らしや信仰に寄り添う様々な人形が作られるようになり、城下には数軒の土人形屋が軒を連ねた。その中で、広瀬家から技法を学んだ渡辺家は1870年に創業し、代々家業としてその伝統を守り続けてきた。三代目・渡辺信秀に後継者がいなかったことから、富山市は1983年より信秀を講師に人形づくりの受講生を募り、「とやま土人形伝承会」を結成。現在は伝承会によって、受け継がれてきた技法と素朴で温かな土人形の文化が後世へと伝えられている。
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・これらもまた、器が時を重ねていく中で生まれる表情としてお楽しみいただけましたら幸いです
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